2026年4月から始まった子ども・子育て支援金。「独身税」と揶揄される声がSNSで溢れる中、子ども2人を育てるパパとして実際に計算してみた。果たして本当に得するのか、実際に計算した。
子ども・子育て支援金は新しい徴収制度

2026年4月から、給与明細の健康保険料がちょっと増えた。「子ども・子育て支援金」が始まったからだ。
少子化対策の財源として、医療保険料に上乗せして徴収される新しい仕組みだ。
集めたお金の使い道はこの4つ。
- 児童手当の高校生までの延長
- こども誰でも通園制度
- 育休中の手取り10割保障
- 妊婦への給付金

我が家が使えるのは児童手当の延長と、こども誰でも通園のみ。育休中の手取り10割は制度開始前に育休を取ったので対象外。タイミングが悪かった。笑
2026年スタートで2028年まで毎年引き上げられる

2026年から始まり、2028年まで毎年引き上げられる。月数百円から始まって、2028年以降は月1,000円前後で固定される。
詳しい金額はこども家庭庁の公式サイトで確認できる。
給与明細への反映は、翌月控除の会社なら2026年5月支給分から。
子育てパパ目線で計算したら16年で55万円の黒字だった

我が家がいくら得をするのかを調べてみた。年収500万円・子ども4歳と2歳。この条件で計算する。
使える制度はというと
- 育休中の手取り10割
→制度開始前に育休取得済みで対象外 - 育児時短給付
→妻が公務員なので対象外 - こども誰でも通園
→年齢的にほぼ使えない - 児童手当の高校生延長分
→累計72万円
結論:16年で約55万円の黒字。
これを年利換算してみると約9.4%になる。割といい利回りだ。リスクは政府が「やっぱり辞めまーす」と言ったときくらい。
※キャッシュフローが偏っているため、通常の投資利回りとは性質が異なります。
80歳まで払い続けると黒字は10万円まで縮む

ただし、これには致命的な欠陥がある。子育て期間が終わっても払い続けなければならないってことだ。
人生全体で見ると赤字→黒字→黒字部分を食いつぶすという流れになっている。
50年間の累計負担
約62万円
累計給付(高校生延長分)
72万円
80歳時点の差引
+約10万円
※年収500万円固定・子ども2人(4歳・2歳)の場合。2028年以降の負担率は0.4%で固定。退職後の収入減は考慮していない。
これまでの制度でも児童手当はもらっていたからその損得はナシ。得するのは子どもが高校生になってから。そして子どもが大学に進学すればその得も終わる。はやっ。
短期で見ると損だけど、高校生になるとじわじわ回収が始まる。
そして仮に80歳で死ぬとすると、子ども・子育て支援金の収支は10万円の黒字。利回りに換算すると約1%。うーん、定期預金レベル。「投資」として考えるとダメダメだ。
独身の人は62万円の完全な赤字|それでも独身が不利とは言えない理由

ここまで子育てパパ視点で計算してきた。じゃあ独身の人はどうなのか。
払う額は同じだ。年収500万円なら月1,100円、年間13,200円、80歳まで払い続ければ累計約62万円。でも給付はゼロ。児童手当の延長も、育休給付も、関係ない。
| 子育て世帯 | 独身 | |
|---|---|---|
| 80歳までの累計負担 | 約62万円 | 約62万円 |
| 受け取れる給付 | 72万円 | 0円 |
| 差引 | +約10万円 | −約62万円 |
「独身税」と言われるのはわかる。数字だけ見れば完全に損だ。
ただ独身の人には教育費という数千万円の支出がない。その分、資産形成のスピードは圧倒的に速い。子どもがいる家庭が大学費用で頭を抱えている間、独身の人はその資金をオルカンに回せる。

逆に言うと独身の人は自分で貯金や投資ができなければ終わりだ。
子どもを大学に行かせるとどれくらいの金額が4年でかかるのかをまとめたのがこちら↓
個人の損得だけで語れない|それでもこの制度が存在する3つの理由

「じゃあやっぱりダメダメじゃん!なんやねん子育て支援金制度って」と俺も思ったんだけど、実際はそうでもなくて。
貯金ができない人にとっては、国が強制的に取って強制的に返すという仕組みになっている。金融リテラシーや貯金習慣のない人にとっては、強制的に取られて強制的に配られる制度のほうがありがたいかもしれない。

加えて俺みたいにオルカンを買うと、そのほとんどのお金はアメリカに行く。支援金が日本の家庭に回れば国内でメシ代に回る。だから日本経済が悪化するのを防げる。

しかも、今の子どもたちが低収入の仕事しか選べなくなると、結果的に税収は減って自分たちがもらえる年金は減る。
まぁしゃーないのかなって感じはする。そりゃ俺もオルカンを買いたいけども、個人の話と全体の話を分けて考えなきゃいけないからなぁ。
まとめ|長期で見るとメリットは小さい、でもしゃーない

子ども・子育て支援金制度が始まったわけだけど、長期で見たらそこまで子育て世帯にメリットがある制度でもないかなっていう印象。個人的にはその分オルカンで運用したい。政府がやるのは「投資」ではなく「福祉」だから。しゃーないよな。
みなさんが払ってくれた支援金は、きっちりと子どもを育てるのに使います。笑


